書店の書棚からたまたま手にとった本。
一度は書棚に戻したのですが、何だか気になってしまい、購入してきました。
私とかかわりのあるエージェントやクライアント、
また、セミナー受講者との関係性を
今以上に深めていくには、どうしたらいいのだろうか、
という問題意識がそうさせたのかもしれません。
著者の名前が私の名前と同じだったから、というのもあったかも。
書名に「キホン」とあるように、本当に気遣いの基本的なことを
平易な文章で、また著者の体験談を交えて書かれています。
基本的なことなので日々見過ごしているわけですが、
今一度、自身の気遣いを振り返る良いきっかけになりました。
さて、この本を読んだ後から心がけているのは、
@「おはようございます」ではなく「○○さん、おはようございます」と
相手の名前を呼んでから挨拶する
A 誰にも見られていない(と思われる)時でも、口を閉じ、
奥歯を軽くかみしめ、口角を上げる「スタンバイスマイル」をキープする
B気遣いの言葉を述べる
そんな中、昨日、ある駅の定食屋さんで昼食を摂りました。
メニューはさほど多くない中、「調理長おすすめ定食」というメニューがありました。
店員さんに「今日の調理長おすすめ定食は?」と聞いたところ、アジフライだとのこと。
たまにはアジフライを食してみようかと思い、それを注文しました。
出てきたアジフライは4つに切られており、一切れ一切れの大きさが結構なものです。
ソースをかけて食してみると、身が厚く非常に食べ応えがあります。
また、使っている油もしつこくなく、とてもさっぱりしていたものでした。
なんだか得した気分で、完食し、お茶をすすっていると、店員さんが
「空いた食器をお下げしてもよろしいでしょうか」と聞きに来ました。
その際に、「いやぁ、美味しかったです。ごちそうさま」と気遣いの言葉を述べてみました。
すると店員さん、一瞬戸惑った後、大喜び。
「え。。。あ、ありがとうございます。お客様もきれいに食べていただいて・・・」
このお店、それなりに混雑していますし、多分、多くのお客様が
美味しいと思ってこのお店の定食を食べているはずなんです。
ただ、そのことを店員さんに伝える人が多くはなかった、
少なくとも、私が声をかけた店員さんは、その反応から察するに
初めてそのような気遣いの言葉をもらったのだと思います。
こちらが気遣いの言葉を述べた結果、
きれいに食べていただいたという、予想外の気遣いの言葉をいただくこともでき、
お互いにとって気分のよいやりとりとなりました。
たかが気遣い、されど気遣い。
当たり前のようでいて、その奥の深さに改めて気付かされました。