2008年01月15日

解釈

H19年10月21日(日)
事例T第4問の3つの設問。
関連性が見えないまま、設問1を解答した私は、設問2に着手しました。

第4問(配点45点)
 A社が行った従業員の意識や満足度の調査結果について、以下の設問に答えよ。

(設問2)
直営店に比べてインストアショップの従業員の満足度が、相対的に低い傾向を示
している。なぜ、そうした傾向がみられるのかについて、100字以内で説明せよ。


設問1でXブランド担当とYブランド担当の満足度についてを聞いてきました。
次の設問2では直営店従業員とインストア従業員の満足度を問うてきました。

着目した与件は
第10段落4行目〜5行目。
責任権限の委譲や部門間連携の円滑さ、意思決定の迅速性・・・
インストアショップで勤務する従業員の満足度が相対的に低い


ここは、第2問で問われたインストアショップのデメリットを
足がかりに内容を膨らませることにしました。
他に思い当たらず、苦し紛れの解答でした。

これだという解答要素が見つからない場合、深く考え込んでいては時間切れになります。
いったん問題から離れて、違う問題に行ったり、既に書いている解答を生かすこともひとつの手かも知れません。

とにかく本試験時の異常な緊張感の中で、迷うことだけは避けたい。
なので、迷ったらどうするかを予め決めておきました。

とはいうものの、
第2問の解答内容をこの設問でそれほど膨らますことができず、
100字が埋まりそうにありません。

ここで、
当初から感じていたこの事例特有の「ネバネバした人間関係」を盛り込むことにしました。
これは私の体験も入っています。

【再現答案】
百貨店・ショッピングセンターの意向に影
響を受け、A社としての独自性や自立性を発
揮できず、迅速な意思決定ができていないた
めである。また、配属人員が少数であり、人
間関係が悪化すると修復が困難であるため。


書き始めると割りとすんなり書けました。
ただ、字数の関係で体言止めになったのがちょっと引っかかりました。

ちなみに診断協会が発表した「出題の趣旨」は、
A社従業員の中で、インストアショップ店舗に勤務する従業員の満足度が直営店に勤務
する従業員よりも低くなっている要因を、中小企業診断士の立場から、客観的に分析する
能力を問う問題である。


続いて第4問(設問3)に着手です。
(設問3)
 社歴の長い従業員の満足度が社歴の短い従業員の満足度より低くなる大きな理由
は、自分自身の将来像やキャリアに対する不満と、上司に対する不満である。中で
も、上司に対する不満が、インストアショップで相対的に高いことが分かった。不
満の原因とそれを解消するためにとるべき施策について、中小企業診断士として、
どのようなアドバイスをするか。100字以内で答えよ。


A社は「社歴長い従業員の満足度 < 社歴短い従業員の満足度」の状態です。

その理由は
@将来像、キャリアに対する不満がある
A上司に対する不満がある←インストアで高い

問うていることは、「不満の原因」と「とるべき施策」です。
設問の解釈でちょっと迷いました。
「不満の原因」の「不満」とは、
将来像、キャリアに対する不満をさすのでしょうか。
上司に対する不満をさすのでしょうか。

ここでこの事例の底辺に流れるテーマに思いを馳せました。

この事例のテーマは、「ネバネバ人間関係」を
どうやって「サラサラ人間関係」にするか、だと思いました。

なぜ「ネバネバ」か?
ベテラン社員がさまざまな不満を抱いているからだ。

どうやって「サラサラ」にするか?
ベテラン社員のさまざまな不満を解消することだ。

このテーマに基づけば、
(設問3)で問うていることはインストアのベテラン社員が上司に抱く不満と解消方法だろう。
そして、上司に抱く不満が、ベテランの将来像・キャリアに対する不満と関連している。

いささか乱暴な論理かもしれないと思いました。
しかし、限られた時間では、しょうがないとも思い、割り切りました。

ただし、自問はしました。

勝手にストーリーを作っていないか?
与件から離れていないか?
独りよがりになっていないか?

キーワードは「キャリアパス」だろうか?
しかし、内容が膨らんでいきません。
キャリアについて言及することは諦めました。

解答の方向性は決まりました。
「ネバネバ感」を薄めるための全社的な人事に関する施策を書く。
キャリアに関しては言及しない。

【再現答案】
年齢が低く、経験年数も短い社員が上司と
なった場合、社歴の長い社員の納得度が低く、
人間関係が悪化するためである。昇進基準を
明確にし、一定の年齢や一定の経験年数を基
準に加えて、納得性を高め不満の解消を図る。


着目した与件は、
第2段落10行め
各店舗の店長は、正社員、契約社員に関係なく任命している
でした。

ちなみに診断協会が発表した「出題の趣旨」は、
A社従業員の中で、上司に対する不満が、相対的に社歴の長い従業員の方が社歴の短い
従業員よりも高くなっている点を分析する能力、および、それを解消するための施策に関
して、中小企業診断士としての分析能力および助言能力を問う問題である。


試験会場では、
与件を自分勝手に解釈してしまったか?
と不安におののく熱血感動型がいました。

試験開始後、70分が経過していました。


posted by 熱血感動型 at 13:55| 埼玉 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | ドキュメント2次試験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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