独立すると自分の時間の使い方を決定する裁量がグッと上がります。
つまり、人と会う約束がなかったら、好きなように時間が使えるということです。
丸1日、自宅兼事務所で仕事をしていると、
この時間の使い方がどうとでもなる点に苦労することがあります。
ネットサーフィンをしていても、仕事と関係のない本を読んでいても、
誰にも何も言われないわけです。結果、仕事の進捗が遅くなる。
診断士の受験生時代に、自宅だと勉強が捗らないので、
図書館とか予備校の自習室を使って勉強していたことを思い出しますが、
PCやプリンターを使って仕事をしたいことが多いので、
なかなか図書館で仕事をするというわけにもいきません。
そこで、以前考えたのが、作業時間を測定する方法。
ある仕事を一定量行うのにどれくらいの時間がかかるかを
ストップウォッチで測定しながら仕事をするという方法です。
また、15分おきにタイマーを鳴らすという方法を
診断士の先輩に教えてもらいました。
これは、タイマーが鳴ったときに「果たしてこの15分間、私は何をやっていたのか」
と反省して、次の15分の使い方のモチベーションとする方法です。
さて、先日その先輩から本をいただきました。

こうすれば必ず人は動く デール・カーネギー著 きこ書房刊
この本では、他人の動かし方、自分の動かし方について、
様々なエピソードが述べられています。
そのエピソードの一つ。
デール・カーネギーが執筆のために、
1日8時間から10時間を費やしていた頃の話です。
当時、彼はかなり一生懸命執筆を行っていたと自負していたのですが、
1日に自分は何をどれくらい行っているのかを記録してみたのだそうです。
縦軸に時間をとった表を作り、1時間ごとに何をしていたのかを記録していった結果、
唖然としたのは、執筆に費やしていた時間は5時間だったとのことでした。
これを受けて、出かける予定のない日に私も記録をしてみました。
メールを作成したら「○○氏へメール」、ネットを見たら「○○サイト閲覧」などなど。
結果「記録をつけている」という意識が、仕事をサボらせないことに気付きました。
結局、デール・カーネギーのように仕事に費やした時間は測定しませんでしたが、
物事を明確にしていくことは、ある種の緊張感を与えてくれることに気付きました。