2008年10月29日

師匠

 当時の私は、職場を任されて数か月の新米責任者でした。

 部下を怒鳴りつけるのは当たり前、時には灰皿を投げつけたりする、

 今ならパワハラで訴えられるような責任者でした。


 そんな中「彼」は新卒で当社に入社し、私の下に配属されました。

 何の経験もない真っ白な「彼」はパワハラ上司の私を慕ってくれました。

 天性の明るさを持つ「彼」は、あっという間に職場のリーダー格となり、

 まとめ役となって私を補佐してくれました。

 おかげで、新米責任者にもかかわらず、

 雰囲気も実績も非常に良い職場を作ることができました。

 
 お互い転勤で別々の職場になっても、「彼」は私の自宅によく遊びに来ました。

 時には彼女を伴って。


 「彼」が実家の事業を継ぐために退職すると聞いたのは、10年ほど前のことでした。

 私は「彼」にデール・カーネギーの「人を動かす」「道は開ける」を贈りました。


 その後は、年賀状のやりとり、結婚のお祝い、出産のお祝いを贈る程度の交流で、

 すっかり疎遠になっていました。


 昨夜、先日買い換えたばかりの携帯電話が鳴りました。

 懐かしい「彼」からでした。久しぶりに私と飲りたいということでした。

 話が済んで、電話を切ろうとした直前に「彼」が言いました。


 「熱血さんは私の永遠の師匠です」

 
 非常に嬉しかった反面、人をそこまで慕うことのできる「彼」が羨ましく思えました。

 私は、人に慕われる人間であるより、人を慕う人間であろうと思います。

 そのようなことを思わせる「彼」もある意味、私の師匠なのかもしれません。

 我以外皆我師也、ですね。


posted by 熱血感動型 at 08:09| 埼玉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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