<昨日のつづき>
1年間、言葉を交わさない兄と弟。私たち夫婦は心を痛めていました。
そんな中、11月に診断士として研修講師の仕事をし、
受講生との心理的距離を意図的に縮めることのできる、
強い人間力の必要性を痛感しました。
それは「独立診断士として食っていきたい」という意識があったからこそ、
痛感できたことです。
もっと良い研修講師になって、高付加価値の研修を提供し、
収入を得るにはどうすればよいか、問題意識がそうさせたのでしょう。
私は、それ以来、可能な限り他人に心を開き、積極的に話をして、
相手との心理的距離を縮める日々を過ごしてきました。
街中で、たまたま私と同じ看板を見ていた見ず知らずのおじさん。
飲食店でオーダーを取りにきた店員さん。タクシーの運転手さん。
ホテルの従業員。電車内で目のあった学生さん。
もちろん家族にもそれまで以上に、心を開いて会話をしてきました。
実は、私は飲食店で、見ず知らずの店員さんに、
お冷や灰皿をお願いすることがとっても苦手でした。
飲食店でお冷のおかわりが欲しいとき、
私は妻に「お冷お願いしていくれる?」と言う人間だったのです。
そんな人間にとっては、見ず知らずの人に心を開くことは、大変なことでした。
それでも、効果はすぐに表れました。
相手が笑顔になる。会話が弾む。場が和む。
我が家の食卓も賑やかになりました。
そして、長男坊も次男坊も少しずつ心を開き始めました。
直接会話はしないけれども、二人の間で、
私を通して意思疎通を始めるようになりました。
兄弟の間で軽いちょっかいも出し合うようになってきました。
もし、私が独立を目指していなかったら、人に心を開くことはしなかった。
人間として成長もしなかったかもしれない。
でも、気付いてしまった。
親がいなくても子供は成長する。
しかし、成長し続ける親のもとでは、子供は大きく成長するだろう。
私は、もっともっと成長したい。それは、自分のためだけじゃない。
自分のエゴやわがまま、虚栄心で独立しようとしているんじゃない。
私は妻に語りました。妻の心が明らかに動きました。
しかし、彼女は、強烈なボディブローを放ってきたのです。
<つづく>
2009年01月10日
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