2010年01月11日

句集

おい癌め飲みかはさうぜ秋の酒.jpg
 おい癌め飲みかはさうぜ秋の酒 江國茂著 新潮文庫

 昨夏に購入しました。身内に癌が見つかったからです。
 新刊では売られておらず、中古品を探して購入しました。
 古本は買わない主義なのですが、どうしても読んでみたかった。

 内容は、俳句をこよなく愛する著者の、
 癌告知から入院、そして死を迎えるまでの壮絶な闘病記です。
 闘病中に詠んだ俳句が随所に挿入されているのですが、
 これが本書を普通の闘病日記にさせていません。

 闘病中に、ここまで俳句に没頭できる凄まじさを感じつつ、
 著者の辛さ・心細さ・不安など、心中を察すると辛くなってしまい、
 読むのを何度も中断しましたが、先日やっと読了しました。

 著者が癌告知を受けたときの心境を詠んだ
 「残寒や この俺がこの 俺が癌」
 
 銀座にほど近い国立がんセンターでの入院生活の中、
 好きな銀座にも、自宅のある調布にも行けない心境を詠んだ
 「風ひかる 銀座近くて 遠きよな」
 「風ひかる 調布遠くて 遠きよな」
 「風ひかる 死の淵遠くて 近きよな」

 入院して3カ月、立夏を迎え、病状の回復も見えない中で詠んだ
 「夏立ちぬ 腹立ちぬまた 日が立ちぬ」

 まだまだ、心に残る句は沢山あります。

 当初、この本の題名から、闘病生活の中で、
 筆者は、病といかに共生していくかを悟るのかな、と思っていました。 

 しかし、そうではないことを本書の最後で知り、愕然としました。

 以下、江國氏の句には、はるかに及びませんが読後感です。
 「失って 大事さを知る 健康よ」 
 「食えるうち 飲めるうちさと 生き急ぎ」 



posted by 熱血感動型 at 06:53| 埼玉 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
病は気から、です。



がおおおーー!
Posted by オレモニ at 2010年01月14日 03:52
オレモ二さんは冷徹さん、です。
がおおおーー!
Posted by 熱血感動型 at 2010年01月14日 07:01
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