2010年01月22日

期待

造花の蜜.jpg
 造花の蜜 連城三紀彦著 角川春樹事務所刊

 先日、新規の研修コンテンツ開発の参考になる本を書店に探しに行きました。
 
 本書は全く研修とは関係がないのだけれども、オビに記載されている
 「誘拐ミステリ」「どんでん返し」というフレーズに惹かれました。
 ミステリーもの、どんでん返し系には目が無い私としては、見逃せない。
 最初のページをめくると、日常風景がごくごく普通の文章で描かれています。
 ごくごく普通の文章で描かれる日常がどのようにミステリにつながるのか。

 これは期待できそうです。

 序盤は、ある誘拐事件が、客観的に描かれていきます。
 中盤は、ある共犯者の視点から物語が描かれ、
 終盤は、新たな事件が勃発する、という展開です。

 読者の予想を裏切り続けるストーリー展開ですが、
 あまりに予想の裏切りが続くので、「またか感」が出てきたことは否めません。
 もっともこれは「どんでん返し」に期待を抱きすぎた結果なのかもしれません。

 また、登場人物の心理描写に冗長な印象があり、
 中盤においてのストーリー展開は、スピードに欠けたきらいがあります。
 トリックに強引さというか、分かりにさも感じました。

 とはいえ、500ページを一気に読ませる筆致が凄いです。読んで損はありません。
 5点満点の3.8点といったところでしょうか。



posted by 熱血感動型 at 10:00| 埼玉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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