事例Tが終わり、休憩時間を迎えました。
私は、休憩時間用にキットカットを持参していました。
ゲン担ぎ用のお菓子って沢山あります。
「受かる」にかけた「ウカール」とか、コアラは落ちないから「コアラのマーチ」とか。
私は、診断士の本試験は必ずキットカットを持参していました。
「きっと」という言葉に心が惹かれるのです。
さらにチョコレート菓子なので、糖分の補給もできます。
ちなみに「酸素缶」は使用しませんでした。
あの「シュー」っていう音で注目を浴びるのが嫌だったのです。
実際は、「シュー」音に注目する受験生はいないかもしれませんが、
私の場合、「シュー」音を発生させることで「注目されているかも」と勝手に思ってしまいます。
そのことにより、集中力が散漫になることを私は恐れていました。
ゲン担ぎのキットカットを口に入れ、緑茶をゴクリ。
何人かの受験生が酸素缶で「シュー」っていう音を出していました。
さて、私はキットカットと緑茶を補給しながら、
ファイナル・ペーパーを見ていました。
何度も何度もファイナル・ペーパーを見返します。
事例Tで犯した失敗は一切考えないようにしました。
失敗を引きずって事例U以降に悪影響を及ぼしたくありませんでした。
とはいうものの、失敗は気になるのも事実です。
私は、「失敗を引きずらない訓練」を十分に積んでいました。
これは、谷口コーチのコーチングの賜物です。
「失敗を引きずらない訓練」は言い方を変えると、
「自分を客観視する訓練」です。
私は、事例Tで数々の失敗を犯しました。
その失敗を引きずる自分を、第3者の視点で天井あたりから見ると、
どう見えるのでしょう?
失敗を引きずろうとしている自分を、第3者の視点で見ます。
そして、テロップを流します。「ピンチ!熱血感動型! サァどうする?」
私とコーチはこれを「3カメで見る」と呼んでいましたが、
この訓練を日常的に継続することで、
試験と自分との関係を客観的にもう一人の自分の視点から見ることができます。
これで、失敗に飲み込まれることを何度も何度も防いできました。
以前もこのBlogで書きましたが、
TBCの2次模擬試験では上位50%台、
MMCの2次模擬試験では上位70%台
TACの2次模擬試験では上位90%台、でした。
昨年のTACの模試のほうが成績は上位でした。
模試の結果に飲み込まれず、淡々と勉強を進めることができたのは
自分を「3カメ」で見ることができていたからです。
さて、事例Uの開始です。
事例Uは何でも書けますが、正解はとりづらいというのが私の印象です。
美しいバラには棘があり、書きやすい事例には罠があります。
前年の事例Uの評価は「C」ランクでした。
事例Uに賭ける自分がいました。
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ところで、「熱血感動型が中小企業診断士になるまで」が
書籍になりました。
と書くと、このエントリを見ている方はビックリするかもしれませんが、
書店には並びませんw
ご存知の方も多いと思いますが、
実は、seesaaBlogでは有料で「書籍化サービス」を行っています。
gooBlogの有料版やエキサイトBlogもできるみたいですね。
詳細はこちらで。
で、書籍化された「熱血感動型が中小企業診断士になるまで。」が今日、届きました。
記事・コメント数が多いので、2004年4月から9月までを対象にして書籍化しました。
申し込んで約1週間で到着しました。
第2巻は表紙をもっと洒落たものにしようと思います。
しかし、完全に自己満足の世界ですね。