2008年02月06日

混同

H19年10月21日(日) 明治大学リバティタワー2F。
二次筆記試験 事例W 第2問の解答を終え、第3問の解答作成作業に入りました。

第3問(配点25点)
 D社は、次のようなタイムスケジュールをもつ新製品開発プロジェクトを検討し
ている。
現時点を平成19年度期首とする(1期首)。新製品の研究開発は平成19年度(1期)
に行われ、投資額は4000万円である。研究開発の結果によって、生産は製造方法X
または製造方法Yのどちらかによって行われる。製造方法X、製造方法Yの、いず
れの結果になるかはそれぞれ確率1/2であると判断される。平成20年度期末(2期
末)には、おのおのの製造方法に応じた設備投資が必要になる。製造方法Xの場合、
設備投資額が5億円に抑えられるが、製造方法Yに必要な投資額は7億円となる。
平成21年度(3期)より新製品の生産が開始され、トータル5年間にわたって確実な
営業キャッシュフローが得られる。営業キャッシュフローの大きさは、製造方法X
の場合には毎期2億円、製造方法Yの場合には毎期1.6億円である(なお、運転資本
の増減等ほかの要因は無視できる大きさである)。経営者は研究開発への着手、およ
び研究開発の結果によって選択される設備投資の実行可否の意思決定をしなければな
ならない。必要な資金は共に保有する有価証券を売却して充当する。同業他社平均よ
り資本コストγは10%とし、単純化のためすべてのキャッシュフローは期末に生じ
るものと仮定する。
なお、期間n=5、γ=0.1の年金原価係数は3.7908である。


設問(与件)文の後ろに、内容を図にしたものが記載されていました。
与件を理解する時間が短縮され、助かります。

(設問1)
 D社の新製品開発プロジェクトの平成19年度期末(1期末)での期待正味現在価
値を求めよ(四捨五入により百万円単位まで求めること)。


与件では、
投資額4000万円、
製造方法Xの場合の設備投資額5億円、
製造方法Yの場合の設備投資額7億円、

この設問文では、
四捨五入により百万円単位まで求めること
とあります。

解答算出に当たり、単位を「億円」に統一して考えることにしました。

余白に、「0.001億円」と書き、「1」を丸で囲みます。
「0.001億円」の「1」を四捨五入する、という意味です。

キャッシュインフローは3期末より5年間の毎期得られます。
製造方法Xだと2億円/年、製造方法Yだと1.6億円/年です。
どちらの結果になるか確率は1/2ですから、
製造方法XのCIFを1億円/年、製造方法YのCIFを0.8億円/年とし、
合計1.8億円で考えることにしました。

5年間の年金原価係数は3.7908ですから、3期首時点でのCIFの価値を
1.8(億円)×3.7908=6.823(億円)としました。

これを現時点の「H19年期首」での正味現在価値に割り引きました。

設問文は「H19年度期末」での正味現在価値を求めています。

完全に勘違いしていました。
設問文の「現時点」にマーカーを引いたため、墓穴を掘りました。

さらに、γ=10%(0.1)のところを、γ=8%(0.08)としました。
製造方法Yの「期待CIF0.8」と「資本コスト」を混同したようです。

H19期首(現時点)でのCIF期待現在価値は5.85億円と算出しました。

かたや、キャッシュアウトフローは
H19末の▲0.4億円を資本コスト8%(泣)で割り引いて、▲0.37億円

H20末のCOF:製造方法Xが▲5億円、確率1/2で▲2.5億円
         製造方法Yが▲7億円、確率1/2で▲3.5億円
X・Y合わせて▲6億円

H20末の▲6億円を資本コスト8%(泣)で割り引いて、▲5.14億円

H19末の▲0.37億円とH20末の▲5.14億円を合わせて、▲5.51億円

CIFの期待現在価値:5.85億円
COFの期待現在価値:▲5.51億円

5.85-5.51=0.34(億円)

解答は百万円単位なので、34百万円と解答しました。

ちなみに診断協会が発表した「出題の趣旨」は、
 意思決定が段階的に行われ、環境が確率的に変化する場合に、期待正味現在価値を計算し、投資案選択の是非を評価する能力を問う問題である。

与件・設問それぞれを混同し、致命的なミスを犯していました。
@H19年末の現在価値を問われているのに、H19年期首の現在価値を解答したこと。
A資本コスト10%の与件なのに、資本コスト8%で計算し解答したこと。

本試験会場で私は何か違う気がしていましたが、どこをミスしたのか全然気づいていませんでした。


posted by 熱血感動型 at 09:59| 埼玉 ☁| Comment(3) | TrackBack(0) | ドキュメント2次試験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
診断士を目指している中年です。今年最後の2次試験のつもりで頑張っています。いつも楽しく拝見させて頂いてます。有難うございます。記事の中の三色ボールペンについて教えてください。文字通りの三色ボールペンであれば、赤から青等の切り替えに音がでませんか。試験場で他の受験生の邪魔になりませんか。何か秘策でもあるのでしょうか?説明をすでにされているのであれば御免なさい。
Posted by Hide at 2008年02月06日 14:47
コメントありがとうございます。
結論から申し上げますと周囲が気にするレベルではないと思います。
80分に一回「カチン」と鳴るだけですので。多くの受験生がそうであるように、私も試験開始後、最初に設問を読み、次に与件文を読み込む込みます。
ボールペンは設問・与件とも一回めの読み込み時に使います。
設問のメモは青、与件のメモは赤としました。
その後のメモの書き込みはシャーペンですので、青から赤へきりかえる際に一回「カチン」とやるだけです。
初回の読みとそれ以降の読みでは思考の深さが違うと思うので、ボールペンとシャープを使い分けました。
Posted by 熱血感動型 at 2008年02月06日 20:10
有難うございます。疑問が解消しました。1回だけなのですね。後はシャーペン。良く解りました。今、何回も2007年度の○ACの模範解答集を読んでいます。「読書百篇義自ら見わる」という諺を、体感出来るかも知れません。少しずつ、ひとつずつ、1回ずつ、何故、昨年合格出来なかったのかが解ってきたような気がします。勿論、熱血さんのドキュメンタリーも感じるところが多いですよ。
Posted by Hide at 2008年02月06日 23:15
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