普段、他の診断士がそばに居ない環境で過ごしているので、診断士と接すると楽です。
なぜか。診断士は「話すべきことを話す」からです。
今後の課題を論じているときは、今後の課題を論じます。問題点を論じません。課題を論じるために問題点をあげたりはしますが、課題について論じる基本路線はブレません。
普段、他の診断士がそばに居ない環境で過ごしていると、議論をまとめるのに苦労します。というか、議論をほっとけません。
なぜか。「話したいことを話す」人が多いからです。
今後の課題を論じているときに、自分の思う原因とか対策を話したりします。それを受け、相手はその議論の方向性を修正して、今後の課題を論じるのではなく、彼の思う原因とか対策を話しはじめる。そして議論は混乱の方向に向かいます。
私はH18年の2次対策で、
「理由を述べよ」という設問があったら「理由は」から解答を書くようにしていました。
「課題を述べよ」という設問があったら「課題は」から解答を書くようにしていました。
解答分の出だしを、問題文を受けた出だしにしたところで、中身がそれに伴っていなければ、意味がないことに気づいたのは翌年度でした。
「理由を述べよ」で「理由は」から書き出しても内容が原因だったり、
「課題を述べよ」で「課題は」から書き出しても内容が問題点だったり、
では題意に答えていませんよね。
ですから私はTBCの指導もあり、翌年度は解答文の出だしを、問題文を受けた出だしにしないようにしました。結果的にこれが【ナイスな】対策となりました。解答文の出だしに頼れなくなったので、解答内容が題意に沿っているか、意識するようになったからです。
題意に答えることは、日常生活や仕事でも訓練できます。
相手に質問し、その答えが題意に沿っているかどうかをチェックする。
相手から質問され、自分が発する答えが題意に沿っているかどうかをチェックする。
ちなみに、相手の答えが題意から外れていることをあまり頻繁に指摘しすぎると、人間関係にひびが入ることがありますので、注意しましょう。
私はこれをやりすぎて、家内にムッとされたことがあります;
今回の「題意」、ハッとさせられました。
「理由と原因」、なんとなく違いはわかっていたつもりでしたが、いざ口で説明しようとすると出来ませんでした。早速調べて解決しました。私がお世話になっているTA○でも「題意の把握力で半分以上合否が決まってしまう。」という指導を受け、その通りだと思っています。今後は、「理由と原因」についても意識して解いていきたいと思います。ありがとうございます。
私は、まだ診断士ではありませんが、診断士の勉強をするようになってから、というか、2次の勉強をするようになってから、会議で軌道修正役になってしまうことが多くなりました。
やはり、今論じている論点の結論を出さないまま、他の論点に移ってしまったり、なんとなくみんなが合意したような気になって終わっている会議が非常に多いです。
前者は、熱血さんのおっしゃるとおり、題意に答えていない状況だと思います。
後者は、単語レベルでの情報共有と合意ができていない状況だと思います。例えば、「北のほうへ向かおう」といってみんなでうなづいているのに、一人は北北東、もう一人は北北西に歩き始めるような感じです。
職場は先輩ばかりですが、時間を無駄にしたくないので、遠慮なく軌道修正していますw。
コメントありがとうございました。
「理由」と「原因」を口で説明できなかったことを受けて、即調べて疑問を解消するあたりは受験生の鏡ですね。
日々、題意を意識されると効果的だと思います。
今年の2次試験、期待しています。
madmaxさん
>、「北のほうへ向かおう」といってみんなでうなづいているのに、一人は北北東、もう一人は北北西に歩き始めるような感じです。
もし「どの方角へ歩くべきか」が題意だとしたら、その根本となる題意は何なのでしょう。
「利益を出すためにどの方角へ歩くべきか」
「シェアを上げるためにどの方角へ歩くべきか」「新製品開発のきっかけを掴むためにどの方角へ歩くべきか」
根本を周知できれば、要らぬ軌道修正も必要ないのかもしれませんね。